赤い果実 - Juju

どうしようもなくただ 寂しい夜には
重ねあったシーンをまた巻き戻して
どうしようもなくまだ 恋しいだけだよ
華やいだ時間が過ぎ去ったとしても

もう一つ また一つ滴る
二度と戻らないと知りながら

鮮やかに色づくあなた
さながら果実さ きつく抱きしめあった
苦い記憶の中さえも
香りにあふれて 数え切れない夜
からみつく痛みごと 踊り明かす

女のすべては あなたに出会えたこと
交わした言葉達いくつ残ってる
あの頃はまだ 変わらないものを
ゆるぎない幸せを信じていたこと

隠せない想いならば boo
名前を呼ぶ声 響いていた

枯れた夢に咲いた花は
つたない心を いたずらに奪い去った
訳もなく笑った瞳
弱さも見せずに

もう一つ あと一つと頬張る
抱えるほどにまたこぼれてゆく

鮮やかに色づくあなた
さながら果実さ きつく抱きしめあった
苦い記憶の中さえも
香りにあふれて 唇溶けていった

取り残されたまま一人
涙の理由を 何度もめぐらせて
きらめく未来など無くても
愛しさあふれて 数え切れない夜

絡みつく痛みごと 踊り明かす